物語や伝説を生み出す宝石のパワー

宝石はその神秘的な美しさから、古来より世界の各地でさまざまな形で伝説や物語を生み出し、擬人化されるなどしてきました。
有名なところでは、アメジストに伝えられる伝説があります。赤味を帯びた紫色のこの宝石は別名「ワインストーン」や「バッカスストーン」とも呼ばれます。「バッカス」とはギリシャ神話の酒の神のことですが、ある日機嫌の悪かったバッカスはたまたま通りかかったアメシストという月の女神ディアナに仕える女性に虎をけしかけました。哀れに思ったディアナはアメシストを純白な石に変えましたが、我に返り自らの不明を恥じたバッカスがその石にワインを注ぐと、石はワイン色に染まりアメジスト(紫水晶)になったと言われています。
また、琥珀色の宝石トパーズは古代エジプトで太陽神ラーの放つ光であると考えられ、古代ローマの人々もこの石を太陽神ジュピターになぞらえていたと言われています。
このように古代から宝石は様々に擬人化され、物語や伝説を生み出しました。現代でも漫画やアニメなどで宝石を擬人化したキャラクターが活躍するなど、インスピレーションを生み出す源泉ともなっています。